市場の役割|埼玉県上尾市の青果卸・仲卸-野菜や果物の農産物直売・小売の二重作商店

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市場の役割

この度は二重作商店のホームページをご訪問いただきまして誠にありがとうございます。私どものスタンスや事業内容をご理解いただきながら、少しでも皆様のお役に立てる情報をご提供できれば幸いです。

さて、私ども二重作商店は1968年の創業以来、青果物の卸売業を生業として参りました。おかげ様で現在では地元の小売業様や飲食店様をはじめ多くのお客様と取引させていただいておいりますが、私どもが小売事業に本格参入した経緯をご覧いただければご理解いただけます通り、青果流通業界は今大変厳しい変革期を迎えております。

ここ数年の青果卸業界の動向を踏まえて、私が感じていることを皆様にもお伝えしたいと思います。そうすれば私たちの理念や事業コンセプトをはじめ、今後の事業展開や方向性をご理解いただけると思います。

青果卸業界の変遷

青果卸業界をライフサイクル的に言うと既に展開・安定期に入っています。
今から40年程前はこの業界の創成期であり商品さえ仕入れることができれば誰がやっても儲かる時代でした。
しかし、衣食住に関わる青果流通業界と言えども時流の変化には勝てません。私たちが気付かないうちに時流がどんどん進んでたくさんの同業者が現れ、お客様である小売店同士の競争も激化しました。その影響ですっかり商売がしにくくなりました。
私どもは変化を好まないこれまでの体質から脱却し、時流適応しながら自分たち自身も臨機応変に変わり続ける必要があることに気付きました。そして現在のライフサイクルステージがどのような特徴を持っていて、厳しい経営環境の中で今後成長するためにどのような対策を講じなければならないかを理解し、いち早く具体的な行動に移して参りました。そういった経緯があって小売業に本格参入したのです。

所得格差の拡大

格差社会の拡大(高齢化、年金問題、派遣労働の定着など)によって日本の所得水準はここ数年大きく変わってきています。

近年では特に年収300万円以下の低所得層が増えバブル前の1980年代に謳われた『一億総中流』の神話は崩れ去りました。

高度経済成長期にあった1970〜1980年代から格差社会が広がった現在までの所得階層別分布を見てみると今後の経営戦略のヒントが見て取れます。

1)一億総中流時代(1960年代〜80年代)

1960年代〜80年代にかけての日本は高度経済成長に支えられて『一億総中流』と言われました。自動車や家電製品をはじめ多くの製品が作られ、大量に消費した時代でした。

2)デフレ時代(1990年代〜2000年前半)

バブルが崩壊し、日本は『失われた十年』を迎えます。その間、ITバブルなどを経験しましたが、その後は長期に渡るデフレ時代に入りました。この次期頃から日本人の所得階層は大きく変化しはじめます。 ITバブル長者、教育費負担から開放されたプチ富裕層、賞与の無い不景気層、フリーター層などの階層の出現です。

3)2006年度以降の現在

2006年度以降くらいから、上記の所得階層が更に細分化される現象が起きてきます。顕著なもので言うと、ファンドマネージャーで年収100億円のサラリーマン、デイトレードで20億円稼ぐフリーター、団塊の世代の出現などが記憶に新しいところでしょう。
一方で低所得者層も一気に増え、現在では年収300万円以下の世帯が全体の40%を超えるとも言われるようになりました。昨年から世の中を騒がせている派遣やフリーターという働き方の定着によって20代〜30代を中心に日本人の所得が急速に減少しています。
更に悪いことに、それらの若年世代は自分たちの親世代(団塊の世代)が裕福であるため、日本人の美徳とも言える『貯蓄』をほとんどせず、稼いだら稼いだ分だけ浪費してしまうという傾向が非常に強くなっています。
所得格差の拡大に追い討ちをかけるように100年に一度と言われる大恐慌が深刻化しています。暗い話題ばかりが先行してしまい、日本は出口の見えない悪いサイクルに入ってしまったように思えます。
しかし、私たちは時流に適応した『高品質で低価格』の小売業態の開発によって厳しい格差社会時代を生き抜く努力をしています。

市場の機能は刻一刻と変化している

ここ最近、同業者の間では「5年後も市場の卸は必要とされるのだろうか・・・?」というような非常にネガティブな発言が目立つようになりました。
答えは勿論 「Yes」 だと思っています。
しかし私は、下記に示した「8つの機能」をしっかり果たせていればという条件付きでの「Yes」でだと思っています。

40年前に市場に求められた機能
  1. 仕入れ
  2. 販売
今、市場に求められる機能
  1. 仕入れ
  2. 品揃え
  3. 販売
  4. お客様が儲かる提案
  5. 産直対応(流通の簡略化)
  6. すぐに売るための流通加工(パック詰めなど)
  7. 物流(コールドチェーン対応)
  8. 決済代行

ここで言う「8つの機能」とは、つまり顧客(小売業、飲食業など)の要望(ニーズ)のことです。顧客の要望は時流とともにどんどん多様化してきましたが、今後もその傾向は強まることが予想されます。
また、8つの機能の中でも特に仕入れ、品揃え、販売(営業、売込み)、提案(商談)、産直対応の5項目については顧客も大きな関心を持っておりしっかり対応できる青果卸と対応できない青果卸の選別を始めていっている状況です。

今後は、

  1. 荷受との協力関係を再構築してできるだけ良い条件を確保することが必要です
  2. 定番以外の非定番を含め、顧客が儲かる商品を見つける努力が必要です
  3. お客様の先をいく情報提供と儲かる商品の売り込みが必要です
  4. 品目と数量と価格を決める打ち合わせから脱した本当の商談が必要です
  5. 荷受以外で自社独自の商品調達ルートをできるだけ確保することが必要です
  6. 仕入た商品を無駄なくお金に変える自助努力が必要です。売れないのであれば自ら出口(小売部門など)を持つことを積極的に考える必要があります

つまり、機能を果たせない青果卸はお客様にとっては不用な存在となり、どんどん経営が厳しくなっていくと思います。
私たちは常に世の中の流れを読み、変化し続けるお客様のニーズに応えながら自分たちも変化し続けることでしか生き残れないと考えています。
私たちはこれからも変化を恐れず、時流適応しながら本業の仲卸事業を核にした小売部門の強化を図っていきたいと思っております。